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丸め(四捨五入,切り捨て,天井関数,床関数)を行う

丸めには四捨五入,天井関数,床関数があります.SQLで四捨五入を行うにはROUND関数,天井関数を計算するにはCEIL関数かCEILING関数,床関数を計算するにはFLOOR関数を使用します.各関数のDBMSのサポート状況は以下の通りです.

DBMSROUNDCEILCEILINGFLOOR
Access×××
SQLServer×
Oracle×
MySQL
PostgreSQL

SQLで四捨五入,天井関数,床関数を行う方法を順番に説明します.

四捨五入

SQLで四捨五入を行うにはROUND関数を使用します.

ROUND(number, length)

ROUND関数は number で指定した数値を length で指定した有効桁数で四捨五入を行います.

SQLサンプル1

ROUND関数を用いて小数点第一桁で四捨五入を行うサンプルを示します.

SELECT ROUND(11.54, 1)

SQLの結果1

11.50

SQLサンプル2

ROUND関数を用いて一の位で四捨五入を行うには以下のように記述します.

SELECT ROUND(11.54, -1)

SQLの結果2

10.00

天井関数

SQLで天井関数(実数 x に対して x 以上の最小の整数)を計算するにはCEIL関数かCEILING関数を使用します.

CEIL(number)
CEILING(number)

CEIL関数とCEILINGは number で指定した数値の天井関数を返します.

SQLサンプル1

CEILING関数を用いて天井関数を計算するサンプルを示します.天井関数は正の実数に対しては切り上げを行います.

SELECT CEILING(1.1)

SQLの結果1

2

SQLサンプル2

天井関数は負の実数に対しては切り捨てを行います.

SELECT CEILING(-1.1)

SQLの結果2

-1

床関数

SQLで床関数(実数 x に対して x 以下の最大の整数)を計算するにはFLOOR関数を使用します.

FLOOR(number)

FLOOR関数 number で指定した数値の床関数を返します.

SQLサンプル1

FLOOR関数を用いて床関数を計算するサンプルを示します.床関数は正の実数に対しては切り捨てを行います.

SELECT FLOOR(1.1)

SQLの結果1

1

SQLサンプル2

床関数は負の実数に対しては切り上げを行います.

SELECT FLOOR(-1.1)

SQLの結果2

-2